
もう今はストーンズが嘗てのM・ウォーターズやH・ウルフの存在を担っているようです。彼ら自身が心から音楽を楽しんでいるのと、まるで間近で聴いているようなラフっぽい音像が素晴らしい。

インド駐在時このシリーズは勿論店頭にはなく、ようやくvol.1から聴けました。現在進行形のR・ニューマンが昔よりもっと悲しみと諧謔を淡々と歌っているように聞こえたのは、彼も自分も人生を重ねて来たからでしょうか。

小6の頃に初めて聞いた『白い恋人たち』の、スポーツの記録のバックに流れた曲がワルツだったという衝撃は今でも自分にとっては有効です。このBoxは一人の人 間の記録です。これを購入できた後でのP・バルーの訃報にも驚きました。
8年いたインドで60になってしまいました。昨年末にようやくこちらに戻ってきましたが、その間の色々な隙間を早く埋めなければ。今回は日本で入手できたものばかりです。



2016年によく聴いたアルバムの3枚です(偏りがあることは承知のこと)。順位はありません。特に、この3枚を聴きながら、音楽における「ポップ」ってなんだろうかと自問する ことが少なくなかった。
ほかには、William Bellの『This Is Where I Live』、Ingrid Micahelsonの『It Doesn't Have To Make Sense』、Frankie Cosmosの『New Thing』、 Margaret Glaspyの『Emotion And Math』、Oh Wonderの『Oh Wonder』、Hannah Georgasの『For Evelyn』、ともこ一角の『ロムエ』、Sarah Jaroszの『Undercurrent』、The Jayhawksの『Paging Mr.Proust』などもよく聴いたことを付記します。



五つの赤い風船はアナログ3枚組がCD6枚組になり感動です。ずっとCD化されずにいたものがようやくCDに。 加川良のヴォーカルはやっぱいいです。



「音楽と政治」の論議に激しく揺れた2016年だったと記憶します。ただ優れた(自覚的な)ソングライターほど”長持ちする歌”を目指しています。聞き手の一人としても音楽という抽象絵画はプラカードに掲げられた標語以上のものであって欲しい、と願っています。個人的には日本のジャム・バンド、サーディンヘッドとの出会いが嬉しく、ライブと読書とDJに明け暮れた充実の一年でした。



よく聴いた3枚です。年の初めはTTB、9月に出たヴァン・モリスンには癒されました。年末近くにはストーンズの新作にノック・アウト。
他にはボニー・レイット、アラン・トゥーサン、グラハム・ナッシュ、メイヴィス・ステイプルス、グレゴリー・ポーター、ボブ・ディラン、エリック・クラプトン、エジ・モッタ、ボブ・ウェア、ノラ・ジョーンズ、ダヴィッド・クロスビーなどが印象に残っています。 ビル・エヴァンスの未発表音源、ビートルズのエイト・デイズ・ア・ウィーク、ストーンズのモノもうれしいリリースでした。

深淵な歌詞と心に沁みるメロディー、胸の奥にまで入り込む歌声が素晴らしい遺作となってしまった新作。恐れていた日が来てしまった。

シャーリー・コリンズの約38年振りの新作アルバム『ロードスター』。長生きするものです。

マイケル・ハーレーの2016年新作。美しいインストによるメドレー「ケンタッキー3」やバンジョーによるグレイトなバラッド「カロナ」、わびしいサウンドを奏でる オルガンによる「テンダー・イズ・ザ・ギター」他、素晴らしいの一言。
- 新譜編 -

疾走感のあるFunkyな曲もあれば、しっとりとした"Where You're At"のソウル・バラードとお気に入りのアルバムです。初来日見逃しているので、来年は彼のBlue-Eyed Soulを生でも浸りたいものです。

三つ子の魂百までも。衰えぬ魂の歌に聴き惚れる日々。J Geils Band時代の曲やLIVE音源を挟むなど作りは荒いが、ミディアム・スローなテンポの曲が心に染みる。

「Black Rose」の頃のJ.D.Southerを思わせる陰りのあるボーカルと楽曲。オヤジのLennyとは違ったテイストなれど、聴き込むほどに好きになる歌声。
- 再発・発掘編 -



1.は名LIVE盤の別日のアウトテイクがてんこ盛り。1973年とゴムまりのように弾力性と張りのある歌声に溢れている。2.は「まだあったのか」、またまた英ACEがやってくれた。 24曲中22曲が初出と申し分なし。この人のデモはいつもしっかりした作りなので好きです。3.は他人のアルバムやコンピレーションに客演したものの編集盤。まとまりには欠けるものの、その美貌と共にこの人の声にとろけます。



初めて投稿します。ベスト3の全員が70歳を過ぎた老人です。どのアルバムも何も目新しさは感じないけど、いつも安心して聞ける心地よさは還暦を過ぎた私には格別です。ただ、2016年初頭に45年来の音楽仲間が突然亡くなったり、多数のミュージシャンの訃報を聞くたび、どうもこの先に一抹の寂しさと不安を感じてしまいます。

こんな遺作が作れるなんて素晴らしい幕引きじゃないか。

心からヴァンの新作を楽しめたのは20年ぶりかもしれない。

なんかあまり幸せじゃない一年でした。音楽的にもジャズやクラシックを聴くことも多かったです。歳かなあ。

何も考えずに ボ〜ッと聞いてるだけで気持ちが穏やかになるアルバムでした。

Derek Trucksのスライドがとても心地よく、もしDelaney & Bonnieが新譜を出したらこんなのかなって思いました。

テキサスから客が来てテキサスのバンドを調べてたら、このバンドを知りはまってしまいました。



2016年は、60年代のコンピレーション物に良作が多かったような気がしています。

Tom Petty and the Heartbreakersの前身バンドの再結成2作目。前作のカントリーロック風味が薄れアメリカーナな雰囲気が濃くなっている。TP&HBと比べると演奏力に劣っているパートがあるのは残念だが、若き日を共にした男たちの<絆>の様なものが 感じられる1枚。古い楽器や機材にこだわった音作りも健在。不可思議なバンド名(泥の杖)同様、全く意味不明な2頭の熊を描いたジャケットも彼ららしい。ロック史には残らないが記憶にとどまる1作。

Tom Pettyが共同プロデュースを務めたデビュー作。メンバー4人中3人がカリフォルニアの出身。アメリカのメインストリームの音とはほど遠いサウンド作りはTom Pettyからの影響だろうが、決して借り物ではなく彼らの中で上手く咀嚼され新たに提示されている。 随所に聞くことのできる過去の作品からの影響を感じさせるメロディーもパクリという類では無く、彼らがいかにそれらの作品を愛し、敬い、聞き続けてきたのかの現れだろう。アンプラグドで聞かせる演奏力もあり、これからが楽しみ。 ルックスに華が無いのが残念。

2013年にデビューしたイギリスのバンドの2作目。バンド名はStephen Stillsの同名曲から。前作よりも全ての面で深化が進み、プロとしての風格が現れた1枚。アメリカーナ風な1枚目とは違い、今回はブリティッシュ・フォークの香りが強い。 60年代に生まれたフォークロックの真の継承者の中の1組で、評論家や音楽誌での評価も高い。なのにそれがセールスにつながらないのが至極残念。
2016年は世の中が重苦しい雰囲気に包まれていた関係上(?)、POPなものを好んで聴いていた気がします。で、Best3は順不同で以下の3枚になりました。

リアルタイムではもちろん、今年このアルバムが再発されるまで存在を知りませんでしたが、”Maybe It’s Lost”ともども愛聴盤になりました。で、CD棚を整理していたら、”Songbirds”なる女性ヴォーカルのコンピに彼女の曲が含まれているのを発見!気づいてなかったあ…

この方の存在も寡聞にして知りませんでしたが、ジャケットの何とも言えない表情と相まって、慈しみ深く味わいのあるヴォーカルに癒されました。評価の高い1st.ソロを聴いてみましたが、歳を重ねた本作の方により魅力を感じます。

D.Parton, E.Harris, L.Ronstadtによる2枚のアルバムに、未発表曲などを加えた「完全盤」。You Tubeで、このアルバム発売に合わせたようなドキュメンタリーを見て益々テンションが上がりました。Lindaが歌えなくなった今、余計に胸に迫るものがあります。
I'm With Her (A.O'donovan,S.Jarosz,S.Watkins) のそれぞれのソロ、Lisa Hanniganの新作もまずまず気に入ってはいたのですが、旧作を超えられなかった印象で、Dawesに至っては完全に期待を裏切ってしまいがっかりでした。
例年にも増して多くの「珠玉」と呼ぶに相応しい名盤がリリースされた年であったように思います。とりわけB.Dylan、E.Clapton、P.Simon、V.Morrison、Stonesといった大御所たちの瑞々しい新譜に圧倒されました。 唐突ですが、世の中が悪くなっていくのと反比例して音楽が輝いてくるように感じるのは僕だけでしょうか。まるで誰もが醜悪な現実からの避難所を求めているような…。2016年は個人的に心屈する事柄が多かったせいか、そんなときにすがる様にして聴いたアルバムを3枚選びました。 たまたまですが皆ジャケットがモノクロです。

近年のNeilは怒りに満ち満ちており、自然破壊、権力の横暴や社会の不正義に対して終始一貫NO!と声高に言い続ける姿勢には敬服しています。 しかし本作の前作『The Monsanto Years』と新譜『Peace Trail』(このアルバムのシンプルかつアグレッシブな音は大好きなのですが…)は直接的なメッセージが前面に出過ぎた印象があって、そのやや「前のめり」なところがオールドファンの僕にはざらっとした違和感として残ってしまいました。 これに対し、本作はPromise Of The Realとのライヴ音源にスタジオで様々なサウンドコラージュを施したもの。大半は聴き慣れた名曲ですが通して聴くと、胸の奥にNeilのメッセージが「間接的に」響いてきます。例えは変ですが、低温火傷みたいに。鬱々としたときに実に良く効きます。

晩年の高田渡を彷彿とさせるジャケットの面構え、ワイオミングのタフなカウボーイたちの唄、そのシンプルな演奏と深い残響…もう何も言うことはありません。茫漠としたワイオミングの風景(行ったことはありませんが、内ジャケットの写真で想像)が脳裏に浮かんできます。 きっとJerry Garciaも、手のかかった弟分を空の彼方から微笑みつつ眺めているんじゃないかな…とそんな気にさせる秀作です。

1月に鈴木慶一率いるControversial Sparkのギグを新代田FEVERに観に行ったときの前座バンドのひとつ。どちらかというとアウェイの状況のなかで一発で観客を掴んだ素晴らしいパフォーマンスにKOされ、そのとき初めて知ったのですが、すぐにメジャーレーベルからの既発の3アルバムを買い求め、その芳醇な音楽性に魅了されました。 僕の中で彼らは「The Band + Little Feat + はっぴいえんど」なのです。その後、8月の渋谷BYG(ゲスト鈴木茂)、そして新譜の本作『MAHOROBA』をひっさげての12月の渋谷クアトロ・ワンマンに足を運び、着実にパワーアップしている彼らを応援してきました。僕はいわゆるJ‐POPに氾濫する「人生の応援歌」に辟易としているのですが、30代の彼らの作品はそれらと一線を画したホンモノです。弱ったときに励ましてくれます。機会があれば是非聴いて頂きたいと思います。



カナダのシンガー、ローリー・カレンの7枚目のアルバムはロン・セクスミスが詞を書いて夫のカート・スウィングハマーが作曲をしたバカラック&デヴィッドの曲集のような雰囲気のある1枚になった。バカラックはもちろんジミー・ウェッブやポール・ウィアリアムスを想起させるような曲達が素晴らしい。
アンディ・シャウフもカナダのシンガーソングライター、とても良いアルバムを出してくれた。ホイットニーはシカゴの若いインディーロックバンドでこれがデビューアルバム。2016年は静かでメロディアスな音楽を好んで聴いた。
- 国内編 -

近年、chaboさんのリリースが続くのがとても嬉しい、バンドにソロ、映像と。驚いた事に25周年なのですね。 赤坂でのライヴは本当に胸が熱くなりました。今年観たナンバー1でした。来年はどんなことしてくれるんだろう?久々に野音でチャボさんだけをみたいなあ

すでにイントロのオルガンからnew orleansじゃないか?最後迄聴いたら、また聴いてしまう不思議なアルバム。チャボさん提供曲「サイフ」が決め手になっていますね。

伊藤銀次さんは常々、名プロデューサーでセンスがあって時代時代で大きな仕事をして...そんなことよりもシンガーでソングライターでギターでバンドマンの銀次が一番大好きなのです。 そんな銀次さんの新しいアルバムが久々に届いたとばかりに喜んで今年最後に手に入れずーと聴き続けています。ユカリさんのイントロだけで和風ガンボで決まり。
- 洋楽編 -

もうイントロのミックのハーブからキースのリフ迄メンバー全員が笑ってスタジオ入りしている風景が目に浮かびます。間違いなくまだまだ転がり続ける。いや続けて欲しい作品が届きました、bluesの知識なんてほとんどない私にとって全部新曲でしたからこれからいろいろ勉強させて頂きますな一枚。

冬になると聴きたくなる、なぜかその声で暖まる。そんな声のロニーが懐かしいカヴァーをしかも選曲がいいんですね。5月の来日が待ち遠しいです。

この数年スタンダードが続いたので今回も...と思いきやいやいや豪快なNeville節funkでした。まだまだ力があるなあ、是非久々に来日しないかなビルボードあたりで...毎日通いたい。

女の子2人組によるミニアルバム。澄み切った冬の空気のように美しく、寒さに悴んだ心を包み込むように優しく、雪解け水のように清々しく、春の陽ざしのように暖かい、そんな歌声に日々の慌ただしさで躓きそうな気持を支えてもらいました。

男女4人組バンドによる新作。真夏の夜空のように賑やかで涼やか、でも梅雨明けの匂いのようなふと足を止めたくなる趣がある、そんな歌声と旋律と音に日々の暑さで火照った頭と心と体を鎮めてもらいました。

歌手デビュー35周年記念の映画音楽カバー集。晩秋の夜長に耳をかたむけていると、その落ち着いた華やかさと誠実さを湛えた歌声は日々の疲れを解いてくれました。丁寧に綴られた作品解説を通じ、原曲も聴きたくなりました。
以下次点(順不同)来生たかお『夢のあとさき』、長谷川健一『Breath』、livetune+『Sweet Clapper』、渋谷毅 清水武志『Takeshi meets Takeshi』、 Slawek Jaskulke『Sea』、Randy Newman『The Randy Newman Songbook Vol.3』、Bonnie Raitt『Dig In Deep』、 Idan Raichel『At the Edge of the Beginning』、Rokia Traore『Ne So』、Lakou Mizik『Wa Di Yo』
30代最後の2016年、アルバムは上記13枚他洋楽中心に、曲単位ではアニメソング中心にたくさんの作品と出会い多くの感銘を受け、慌ただしさを増す仕事や生活と向き合う力とヒントをもらいました。 ライブに行ったり、ツイッター等で大切な音楽への思いを言葉にする機会も増え、音楽を聴く楽しさも広がっています。40代を迎える2017年は音楽からもらった感動をこれからの人生にどう活かしていけるか、ゆっくり考える一年にします。



去年よく聞いたものです。さすがに Elvisは通しては1度しか聞けていませんが、全体像が見えてきた気がします。

大好きな Brinsley Schwarz。2015年にLPのみで販売されたこのアルバムを2016年の初めにギリギリで手に入れることができました。内容は彼ららしさが満載の素晴らしいライブです。また、秋にはCD化もされ、お手軽に聴けるようになりました。2016年は、Brinsley Schwarz 関連ものが他にも「名盤探検隊」や洋書が販売され、私にとってちょっとしたお祭りの一年でした。

大滝さんがお亡くなりになったことを感じずにはいられないアルバムですが、素晴らしいです。2016年の前半は、このアルバムを一番聴きました。

名盤「Good 'n' Cheap」に加え、レアな音源がたくさん入った、ファンにとって大変うれしいアルバムです。特に、お蔵入りと言われていた71年LONDONセッションが全曲収められているのが、やはりすごかったです。
今回は過去の音源ばかりのランキングになってしまいました。

同時期の録音でありながら、ライヴ会場・曲順が違うだけで、全く異なる内容に聴こえ、何度聴いても飽きない、という素晴らしいアルバムだと思います。「現役」としての矜持を尊重すれば、『キープ・ミー・シンギン』を採るべきか、と悩みましたが、2016年は、やはりコレです。

彼女の母親が備えていた一種の「カリスマ性」には馴染めなかったのですが、その娘が歌うサンバが醸し出す「風味」にはゾッコンです。来日して欲しい。(なお、DVDも買っちゃいました)

聴き慣れた筈の一連のアルバムですが、モノで聴く迫力は別格だと思います。
その他、印象に残った音楽:
(1) Various Artists『Tribute To Buffalo Springfield』 2006年発表のトリビュートもの(中古・格安)。それ程期待せずに入手しましたが、いずれの曲も素直に解釈されており、好感が持てます。気がつくと聴いている、と
いう不思議なアルバム。
(2) マイクロスター『シー・ガット・ザ・ブルース』 通勤のお供として、2016年、一番のヘビロテ盤でした。



2016年は思いもよらないディランのノーベル・文学賞と朗報がありましたが、身近な世代のロック・レジェンド達が相次いで逝ってしまう悲報が重なり波乱の年になりました。(災害も多かったですね!) そんな中で私的には「'70年代ロックレコジャケ展」を開けた事と「HERON]の初来日ライブに行った事が最良の出来事でした。 レコ掘りの方は相変わらずマイナー志向ですが、昨年は大好物のB級フォーク/カントリー/スワンプ・ロックの豊作の年でした。 年間BEST3は悩ましい順位付けは省略させて頂き、最近良く聴いている1971年リリースの3枚を挙げておきます。


2016年は新譜を2枚しか買っておらず… あまり音楽的とは言えない年でした。その他はもっぱら旧作のアナログ盤で、『つづれおり』『Bringing
Down the Horse』『Car Wheels On A Gravel Road』『Tom Petty and the Heartbreakers / Complete Studio Albums 』etc... と本当に好きなアルバムを少しずつ揃えています。
Mudcrutch 『2』は決してBest1ではありませんが、2016年に購入した新譜の1枚(アナログ盤)。前作にくらべて良い意味でバラエティに富んだ内容、サイドプロジェクトとして気楽に楽しめる1枚です。
昨年は投稿を失念。心機一転、今年は趣味のミュージカル絡みで統一してみました。

共同名義で2枚のアルバムを出しているスティーヴ・マーティンとエディ・ブリッケルによるブロードウェイ・ミュージカルのオリジナル・キャスト盤。 アメリカーナ色の強い楽曲に彩られた心温まる佳作で、舞台は短命に終わったものの、この盤はグラミーの候補になった。それを祝して。

7月にオフで観た同名舞台の楽曲作者盤で、その劇場で購入したが、リリースは2010年。 アナイス・ミッチェル名義だが、ジャスティン・ヴァーノン(ボン・イヴェール)、アニ・ディフランコ、グレッグ・ブラウン、ベン・ノックス・ミラー、ヘイデン三姉妹らが登場人物として参加。舞台同様、充実の出来。

一昨年オフで幕を開けた後、オンに移って大ヒット、オリジナル・キャスト盤がグラミーも獲った昨年のトニー賞作品『Hamilton』のスピンオフ盤。



51歳という年齢の重みを思い知ったこの一年。親たちが病に倒れ、のほほんと過ごしていた夏までが嘘のように自分の生活も変化を余儀なくされた。それはまさに転がる石のように留まることがなかった。受け容れる余裕もないまま何とか対応することだけに懸命だった。そんな2016年は音楽や映画、小説を命綱のように感じていた。ここに挙げた3枚は生涯忘れることはないだろう。




CDをあまり買わなくなったこの頃ですが、以前から好きなアーティストの新譜は気になる所で少しずつ購入した中で上記の4枚が音楽の深さというか、聞くにも弾くにも楽しさが伝わって来た作品でした。 あとディランの古い盤をまた繰り返し聞いています。(ノーベル賞受賞のせいかも?)またまた良さを再認識しています。



どれも今年よく聞いた3枚です。ニール・ヤングは様々な動物の鳴き声や自然の音が大きく聴こえる不思議なライブ盤、 ボブ・ディランは圧倒的な4月の来日公演を思い出させる素晴らしいアルバム、そしてフラワリング・インフェルノはしばらく聞いていなかったレゲエ熱を再びよみがえらせてくれたアルバムです。



応募いただいたみなさん、今回も、ありがとうございました。ブログのほうでは、年末ぎりぎりの告知になったにもかかわらず、嬉しいです。 それにしても、2016という年は、いろんなことがあった年でした。若い頃、がむしゃらに聴いていた人たちが次々と亡くなったり、死を前にしての覚悟のようなものに圧倒させられたり。 そういうことは、身近なところでもあって、ただひたすらいろいろあったなあ、という年であり、随分と遠くに来てしまったなあ、としみじみと思った年でもありました。 こうやってみなさんが、音楽とともに暮らしている様子に、励みをいただきながら、さあ、今年も1年...という気持ちです。みなさんにとって、健やかな年でありますように。また、お会いしましょう。